脳科学データベース関連技術開発のための共同研究募集要領

2019年3月27日

共同研究の目的

本共同研究は脳科学分野のデータベースの設置・利用を促進する幅広い技術の開発を目指すものである。脳科学研究においては膨大な量の多様なデータが集積する。脳科学に関する大規模データベースの構築とこれを利用した脳科学研究は、その重要性が指摘されながら実際にはかなり未発達な分野であり、関わる研究者も少ない。そこで理化学研究所脳神経科学研究センター(以下理研CBSと略す)は、この分野の研究を推進するとともに研究開発に関わる研究者の育成を目指し、脳科学分野でのデータベース関連技術を幅広い分野の研究者と理研CBSの共同で開発するための新たな共同研究体制を設置する。

対象研究の例

  • 機能データの標準データフォーマット開発
  • 画像データからの3次元脳構造再構成技術開発
  • 脳アトラス作成技術開発
  • 大規模データを使った機能シミュレーション技術開発
  • 大規模データ解析技術開発
  • 複数のデータベースにまたがった検索システム技術開発

注意事項

  • 日本国内の理研以外の学術研究機関に勤務する研究者を対象とする。理研は研究者の所属機関と、理研が指定する共同研究契約を結ぶ。
    •  例:A大学所属のa教授の提案が採択された場合は、理研・A大学間で共同研究契約を締結。
      • A大学所属のa教授(研究代表者)とA大学所属のb教授が共同で応募し、採択された場合は、理研・A大学間で共同研究契約を締結。
      • A大学所属のa教授(研究代表者)とB大学所属の研究者b助教授が共同で応募し、採択された場合は、理研・A大学・B大学の三者間で契約を締結。
  • 本共同研究による研究成果は原則理研と相手機関との共有とする。
  • 採択された研究代表者は年度末に報告書を提出するとともに、報告会で成果発表を行う。
  • 共同研究費の使途等は研究期間終了後速やかに会計報告する。
  • 本募集は単年度ごとに共同研究相手先を選定する。ただし、前年度に採択された研究者の応募も可能とする。前年度の成果が著しい場合には、2年度目以降の研究費額の増額を検討する。
  • 技術開発に当たり理研CBSが保有するデータを使用する場合は、当該データ所有グループの合意を得た上で応募しなければならない。
  • データ取得のための実験またデータベースの構築自体は対象としない。

平成31年度共同研究費

1件当たり最大250万円(消費税込み)(間接費が必要な場合はこれを含む)、8件まで

応募方法

以下の項目について記述し、pdfファイルにして、cbs_db_appli[at]ml.riken.jpへメール添付で提出([at]は@に置き換えてください)。全部で6枚(A4)以内とする。すべて英語で記載すること。

  1. 課題名 (Development subject title)
  2. 代表者氏名・所属・連絡先 (Name, affiliation, phone number, and email and mail addresses of the representative)
  3. 開発概要 (Outline)
  4. 背景 (Background)
  5. 開発計画 (Development plan)
  6. 準備状況 (Preparation status)
  7. 共同研究費要求額と使途 (Research expenses requirements and usage)
  8. 代表者の略歴(大学学部からの学歴と主な職歴) (Academic background since undergraduate and major work experience of the representative)
  9. 代表者の2014年以降の主な業績(論文、著書、公開ソフトなど)(Main achievements of the representative since 2014, including journal and book publications, opened software, and etc.)

応募締切

2019年5月6日午後10時

問い合わせ先

cbs_db_appli[at]ml.riken.jp *[at]は@に置き換えてください。
理化学研究所脳神経科学研究センター・センター長室・脳科学データベース関連技術開発共同研究募集担当